前年度の活動を終え、2021年度の開室準備をしています

おかげさまで31日、無事2020年度のSTUDY CAMPが終了しました。

コロナ禍によってさまざまなことが振り回されましたが、その分オンライン環境がかなり整ったなと感じています。これもひとえに、支援者皆様のおかげだなぁと感じています。

本来ならばみなさんに直接お会いしてお礼を申し上げるところですが、卒業生徒や講師を対象として毎年実施してきた神楽坂でのお別れBBQも2年連続でできなかったこともあり、結局この場を借りてお礼をお伝えるしかできませんが、お許しください。本当に感謝しています。ありがとうございました。

たとえ自習室の運営体制がオンラインになっても、毎日勉強をしに来る子どもはやはりいました。まだまだ認知度が低いこともあり年間50名ほどの登録しかありませんし、ヘビーユーザーはまだまだ少ないですが、潜在的な需要は絶対に多いと感じています。次年度は登録者数を倍増させられるよう努力をしたいと思っています。

また今年度は4月19日、パートナー会員である㈱クレセールさん主宰のもと、群馬県の高崎市倉賀野で新たな自習室がスタートします。

予算が少ないためまずは月に一回の頻度ですが、当塾の学生講師と高崎の子ども達をオンラインで繋ぎ、リモート授業ができるよう工夫したいと思っています。

みなさま、引き続きご支援のほどよろしくお願いします。

高崎倉賀野B.Oの開室に向けて vol.01

食事つきの個別指導型無料塾「ステップアップ塾」を運営して、4月で8期。

教育格差の是正を掲げた本活動の中で感じた実感値としてこれは言える事ですが、SOSの出しにくい環境下にいる子ども達にとって本当に必要とされる学習支援は塾での学習支援とは限りません

と言うのも少し想像をしていただければわかると思いますが、家庭環境が複雑な子どもの場合、大人を全般的に信用していない心理状態にあるケースも少なくないため、他人の親切に対して素直になれるとは限らないからです。

しかし、人の役に立ちたいいわゆる「良い人」が多く関わるボランティアをベースとした塾の学習支援事業の中では、むしろ大きなお世話をしてあげたい優しい方達が多く集まるため、関わる双方にとってフィットしづらい傾向が見られていました。

そこで考えたのが本事業、食事つきの無料自習室「STUDY CAMP」なのです。

二軸体制の教育支援 -概要説明図-

子どもと支援者がお互いに適度な距離を保てるSTUDY CAMPでは、管理者にも挨拶以上のコミュニケーションを推奨していないぶん、人によっては無料塾の活動ほどやりがいは少なく感じるかもしれませんが、地域に住む本当に支援の必要な子どもほど、来やすい学習環境になるのです。

当初は仮説に過ぎなかった「SOSの出しにくい子どもほど、来ればハマる」と言う仮説も、4月で3期を迎える今は改めて確信に変わり、コロナ禍の中でさまざまな困難はあるものの、無料塾との二軸体制は順調に進んでいる印象を受けています。

そして2021年4月。新宿区と中野区の自主運営会場に続き、新たな食事つき無料自習室「STUDY CAMP高崎倉賀野B.O」が、初のパートナー会員自習室として産声を上げようとしています。

✅ 食事つき無料自習室の全国展開を目指して

2021年度チラシ PDFは画像をクリック

高崎倉賀野B.Oを主宰するのは群馬県高崎市を中心に不動産賃貸業をされている㈱クレセールさんで、今後ステップアップ塾(運営:NPO法人維新隊ユネスコクラブ)は共宰という立場から、運営のお手伝いをさせていただきます。

代表の大木さんは元公立小中学校教員だったこともあり、家業である不動産賃貸業を引き継いだ今でもすごく教育熱心な方です。具体的には「子育て寺子屋賃貸」を理念に掲げた地域づくりをしつつ不動産賃貸の経営をしており、知人を介してご縁のあったステップアップ塾への支援および当プロジェクトへの賛同を前提に当団体のパートナー会員になってくださりました。

会場は賃貸業の事務所や子ども英語教室としても使用している部屋だそうですが、月曜・水曜・金曜の週三回、地域の子ども達に向けた無料自習室として開放するそうです。

高崎倉賀野B.O室内の様子。

✅ 開室に向けた運営会議の実施へ

高崎倉賀野B.Oの外観。倉賀野駅1分の好立地です。1階、左の部屋です。

と言うわけで3月11日の木曜、当団体の事務局長でもある妻とオーナーの大木さんで、開室決定後は初めてとなる現地運営ミーティングを行いました。

4月19日の開室に向けた広報の事前準備や部屋の導線を考えたレイアウト、そしてデータの共有方法などのブレストを経た後は、大家さんとしての強みを見据えた上での関連イベントなどをご提案し、倉賀野地域への新たな可能性を感じることも出来ました。

ミーティング後は、近所の高崎卸売市場内にある大木さんオススメのお寿司屋さんでランチをいただきつつ、大変実りのある時間を過ごすことが出来ました。

引き続き、張り切って頑張りたいと思います。^_^

高崎卸売市場内「鮨 一(はじめ)」さんにて、大木さんと。

室内図書庫を設置しました

設置された新江古田B.Oの室内図書庫

コロナ禍により拡大したと言われる、教育格差。

その現実を考慮に入れた上で、当自習室は2021年4月19日から始まる新年度を機に、高校生も利用の対象者にしようと準備をしています。

その一環として一昨年、ハリーポッターやシャーロックホームズなどの出版社として有名なアメリカのSCHOLASTIC社より御寄贈いただいた英語書籍を室内図書として閲覧できるよう、本棚等の設置をしました。

今後は読み聞かせを意識した音声ファイルなども用意し、グローバル人材が輩出されるよう、上智大学の学生などと連携しながら新たなプロジェクトを進める予定です。

お楽しみに!

NHK WORLDでの放送

2020年10月28日に特集されたNHK総合「あさイチ」での放送に反響があったらしく、今度は1月6日にNHK WORLDで放送されたそうです。

2月にも少し内容を変えて放送されるそうですが、上記リンクから放送内容が期間限定で見れますので、全編英語ですがご確認ください。

食事の可能性を拡げる、キッチンリフォームを実施しました

キッチン製作してくれた、早大・建築科学生の松尾先生によるデザイン画初稿

西新宿B.Oや新江古田B.Oの利用者が少しずつ増えていくことに安堵をしつつも、それ以上にコロナ禍による陽性者が増えていく現状で、やはりどうしても気になってしまうことと言えば、当自習室等の情報が届かず、家に居場所のない子ども達が孤立化してしまうことだ。

満足な学習環境がない子どもはもちろん日々の食事に困るレベルの子どもも多数、当塾や自習室を利用していることを知っているため、いざとなったら子ども達自身が食事を作れるよう、学生を交えた料理の体験教室を開催したり簡単料理のレシピ動画を作りたいと考えている私は、水漏れの激しい新江古田B.Oキッチンを見ながら本格リフォームを企画した。

リフォームに先立ち、まず当塾の学生講師でトレーラーハウスの設計にも携わった早稲田大学・建築科の松尾くんにキッチンの設計を改めて依頼すると彼は気持ち良く快諾をしてくれたため、同時にLIXILの職業訓練校の先生を務めつつ当団体の賛助会員としていつも協力してくださる北島先生に工事を依頼したところ応じてくれたためリフォームを進めることにしたのだが、これはそもそも9月からスタートした話である。

✅遠隔監視システムへの切り替えの中で感じた切なさ

今日明日にも緊急事態宣言が出されると言われる中で数ヶ月を費やし完成した素晴らしい出来のキッチンを見つめつつ、この切ない想いをふと書き留めたくなったのは、自習室の管理を遠隔監視で済ますことが出来るよう調整をした、今月5日のことだ。

本来なら既に料理に関するイベントを子ども達と進めていたであろうことを思えばかなり寂しい話ではあるが、着火の確認をすませた新品のビルトインコンロの元栓を閉めながら、松尾and北島先生への感謝と木材提供を即決してくださったジャパン建材㈱の小川社長、そしてリフォームを快諾してくれたマンションオーナー・堀野商事代表堀野さんのお気持ちを無駄にしないためにも、完成報告だけでも先に書くことにした。

正直、悔しい想いはある。でも後日必ずや、子ども達に素敵な料理イベントを届けようと心に誓うことが出来ただけでも、良しとするしかない。

臥薪嘗胆には慣れているはずだ。負けてたまるか。

増える自習室のニーズと、迫る第三波のコロナ 禍

西新宿B.Oでの様子
新江古田B.Oの様子

地道な工夫とNHKでの特集のおかげで、自習室の利用者数が少しずつ増えていることを実感する日々であるが、コロナ 禍の第三波の足音がばたりばたりと騒々しい。

私は酒乱の父がほぼ毎晩、家の中で暴れていたため落ち着いて勉強する環境がなかった。だからこそよくわかることだが、勉強をする必要を感じつつもその場所がないことで苦しむ子どもにとって、コロナを理由とした外出禁止令は、恐怖でしかないだろう。

一説によると、DVの被害を受ける子ども達が増えていると言う。気の毒でならない。

どのように自習室を継続開室するのがベストか。とても悩ましい。

利用者を増やす方法 その③「小・中学校でのチラシ配布とそのハードル」

「いじめられて不登校になった子どもが、その学校で行われている放課後教室に行くと思いますか?いじめっ子に会うかもしれないのに。」

今でこそ区や教育関係者も賛同してくれるステップアップ塾や当自習室の存在も、教育委員会にとっては「学校起因の教育格差」の現実を一つの因子として訴える民間の教育支援団体は受け入れ難いのだろう。

恨んではいないし今でこそ笑い話だが、設立当初は全くと言って良いほど、相手にしてもらえなかったことをよく覚えている。

そして活動を継続して六年。ようやく、新宿区内の小・中学校でチラシが配布され、その実績から開室したばかりの新江古田B.Oの近隣学校でも既にチラシが配られ、早速利用登録が増えた。

情報拡散に際し、陰でご協力下さった関係各位には感謝をしつつもいろいろ感じてしまうのが正直な感想だが、教育格差と情報格差は「ニアイコール」でもある。

本来なら情報を選ぶのは、利用者であるべきはずだ。

NHK総合番組あさイチでの特集

おかげさまで無事放送が終わったがさすがNHK、「見たよ!」の連絡を多数いただいた。

今回の特集テーマは「コロナ禍における、学習支援の変化」だったため、オンライン化したステップアップ塾の現状と過去、そして新たに開室したSTUDY CAMP新江古田B.Oでの活動にフォーカスされた作品となっていた。これはこれで潔い。さすがプロの編集だ。

早速、STUDY CAMPをご自身の環境でやってみたいと言う問い合わせも数件来ているようなので、団体としてのレベルアップを視野に入れつつ前向きに進んでいきたいと思う。

みなさまのおかげで少しずつ、団体としてもステップアップさせていただいている。本当にありがたい。

利用者を増やす方法 その②「ポスティングでのチラシ配布とそのハードル」

とある集合住宅の1階にて。勉強部屋などないことが予測される。

前回のブログにて、非営利組織の情報拡散の方法の一つとして「掲示板の利用」をご紹介したのだが、本当に情報の必要な家庭には当団体のような支援情報が届きにくいことを知る私は、時間が許す限り半径1kmを一つの目安として、近隣の住宅にポスティングもしている。

荒れた家庭はたとえ学校でチラシを配ろうとも、配布物に目を通さない保護者が少なくないことを知っているからだ。

✅ポスティングでしか情報が届かない可能性のある現実

しかし当然、チラシのポスティングは必要のない人にとっては自分のポストにゴミを投棄されることにも等しいことは承知しているし、ポスティングをしているとその行動を咎められる時もある。

ただその場合、私は極力丁寧に活動について説明させていただくようにしているため、結果的にはチラシを受け取ってくれる場合がほとんどだ。

体力よりも精神的にかなりしんどい活動ではあるが、読まれることもなく捨てられる可能性が高くともポスティングをしたその翌週に一人か二人、必ず利用申込があるのを知っている私はやはり、この活動にも意味を見出してしまう。

本当に支援を求めている子どもに情報を届けるためには、目に見えるただの利用数よりも大切にするべき、活動の「本質」が存在するのだが、そこに目を向ける教育者や助成金担当者は少ないのが悲しいかな、現実だ。

利用者を増やす方法 その①「区内掲示板の利用」

今の時代、どこで活動をする上でもまず最初にするべきはホームページを整えることだが当然の話、人通りのない路地でお店を出しても誰も来ない理屈と同じで、作っただけではただの自己満足。人通りの多い場所でお店が出せないなら「人が来る仕掛け」をしなくてはならないのだが、非営利活動の場合それが本当に難しい。

営利団体であればそれなりの予算があるため、人目に触れる場所への広告・宣伝を行うのが通常だとは思うが、よほどのスポンサーがついていない限り非営利団体はその団体の代表もしくはボランティアスタッフが手分けして、情報拡散を行うしか方法がない。そして大抵、それは優先順位が低くなりがちなため実行にうつされることはない。

しかし当団体がステップアップ塾の開塾以来しつこく行うのは笑うなかれ、いわゆる「ポスター貼り」だ。

新しく開室した新江古田周辺の土地勘が私にはないため、新江古田B.Oを中心にして約半径1km以内の区内地図を出力し、掲示板をマーキングして後、早速貼って来た。

2週間しか貼り付けできないようなので、私自身が再度貼りに行く予定だが、もしどなたか「散歩のついでに行ってやるよ!」と言う協力者がいるなら、ぜひお声かけいただきたい。

効率的な作業ではないが、街を知る上でもオススメしたい。いろんな市民の生活が見えてくるこの作業は、政治家や行政に関わる人こそ実施すべき内容だとすら思う。