リモート教室への挑戦 -ステップアップ塾記事より-

4月7日、安倍首相によって発令された緊急事態宣言の際、みなさんもご存知のことかと思いますが上記の通り学習塾が改めて休止要請の対象となった。

慢性的な資金不足に悩む当塾ではあるが、コロナウィルスが学校を休校に追い込み新たな教育格差を生み出している現状に対し、指をくわえて看過するわけにもいかないと奮起した私たちはアメリカのCISCO社協力のもと、数年前より準備をしてきた個別授業によるリモート教室を、まずは2020年度の新塾生に向けて実施することに決めた。

今後のコロナウィルスの終息状況にもよりますが、ひとまず塾生へのリモート教室の活動期間として、
◆4月16日(木)、23日(木)
◆5月07日(木)、5月14日(木)、5月21日(木)、5月28日(木)
を予定
しましたので、改めて情報公開とさせていただきたい。

肝心の北山伏町での通常授業だが、当塾の学生講師ボランティアの中核である早稲田と上智、そして東京大学の学生に向けた活動自粛要請の期間等を考慮に入れるべき内容のためGW明けでの予定変更もあり得るが、6月4日(木)8月31日からと決定したのでご了承いただきたい。
※諸団体の延期状況を鑑み、再度スタートタイミングを調整。

また、西新宿に移設したトレーラーハウス自習室「STUDY CAMP」だが、会場となる芸能花伝舎がGW明け5月いっぱいまで活動を自粛される都合上、通路の工事も6月上旬に延期せざるを得ないため、開室判断もステップアップ塾の開塾にあわせたいと思う。

予定していた通常の運営ができないことはまことに残念ではございますが、リモート教室の足場を固めることは新たな形で教育格差解消の一助になり得ると判断している。

みなさまには引き続き、ご理解いただけると幸いである。

2020年4月9日

NPO法人維新隊ユネスコクラブ理事長
ステップアップ塾 塾長 
濱松 敏廣

コロナウィルスへの対応と、リモート学習への試行錯誤 -ステップアップ塾記事より-

当塾には、さまざまな家庭の事情で教育格差の渦中にある子どもたちが通っている。

多くのメディアが報道するように、その理由の一つは保護者の所得が原因の場合も多いが、そう言うご家庭の子ども達には子ども用(もしくは共用できる)の携帯電話やPCなどがない、またはインターネットの通信環境がない場合も少なくない。

また、ゲーム依存対策として意図的にインターネット環境を導入していない家庭があり、親としてその気持ちも理解ができる私たちは結果として2018年、平日フル稼働のできる食事つきのトレーラーハウス自習室「STUDY CAMP」を開室することにした。

「管理者による目の行き届く場所でiPadやインターネット環境を使うのであれば、保護者も少しは安心できるだろう」

「たとえ菓子パンやカップラーメンであろうとも、毎日食事ができるなら少しは勉強する気持ちになるだろう」

「管理者との距離感に気を使ってくれる学習スペースは、大人を信用できない子どもにとって気楽で嬉しいだろう」

そんな複合的な想いを込めてさまざまな支援を募り、今年の3月11日にはようやく西早稲田から西新宿に車両の引越まで済ませ、新年度を迎える準備をしていたのだ。

しかしコロナウィルスの影響により、新年度のステップアップ塾およびSTUDY CAMPの実施には黄色信号がともっていた。

✅ 大学サイドから学生への自粛勧告

当塾は早稲田や上智など学生ボランティアが数多く所属しているが、先日の小池都知事による会見以来、各大学がサークル活動を含めて学生に対し、活動の自粛勧告を出すようになった。

以下、当塾講師の熊谷先生がまとめてくれたものだが、2020年3月27日時点でのコロナウィルス対応状況として、主な学生講師所属大学の対応である。

◆早稲田大学
講義開始を5月11日に変更。5月11日までの期間、感染リスクがあると考えられる活動の中止、参加自粛。
◆東京大学
オンライン授業実施(夏期期間)準備中。授業は通常通り開始の予定。学生による課外活動など、当面の期間の中止、自粛要請。
◆上智大学 
4月26日までイベント及び課外活動など感染リスクのある活動の中止、自粛要請。授業については、今後発表。
◆学習院大学 
4月22日より授業開始。課外活動等については、4月14日まで中止、自粛要請。

上記を確認する限り、サークルでの新歓すらできない状況で塾を4月16日に強行しても、学生講師が集まらない可能性が高いと感じている。正直、不安しかない。

✅遠隔指導への試行錯誤と現状のハードル

2020年3月30日現在、回答数は19/30。

またこれは3月27日から行った、当塾塾生に対するオンライン指導に関する緊急アンケートの一部のため内容が変わる可能性はまだまだあるが、今年度は今のところ通信機器を持たない家がゼロのため、遠隔指導の最終的なハードルは電波環境にあると言える。

その場合、一部生徒に限ってトレーラーハウス自習室を解放することは有効な方法と言えるだが、たとえマスクや除菌を義務づけたとしても滅菌作用が見込めない現時点でのトレーラーにおける学習指導は、運営者としてリスクが高すぎるため実現は不可能と言える。

リモートに関する技術的な面で言えば、アメリカの超優良企業であるCISCO社から専用機器とWebexをトレーラーにご提供いただいているため、トレーラーに集まることさえできれば、さまざまな活用も可能となるのだが。。。

方法を模索する日々が続いている。