食事の可能性を拡げる、キッチンリフォームを実施しました

キッチン製作してくれた、早大・建築科学生の松尾先生によるデザイン画初稿

西新宿B.Oや新江古田B.Oの利用者が少しずつ増えていくことに安堵をしつつも、それ以上にコロナ禍による陽性者が増えていく現状で、やはりどうしても気になってしまうことと言えば、当自習室等の情報が届かず、家に居場所のない子ども達が孤立化してしまうことだ。

満足な学習環境がない子どもはもちろん日々の食事に困るレベルの子どもも多数、当塾や自習室を利用していることを知っているため、いざとなったら子ども達自身が食事を作れるよう、学生を交えた料理の体験教室を開催したり簡単料理のレシピ動画を作りたいと考えている私は、水漏れの激しい新江古田B.Oキッチンを見ながら本格リフォームを企画した。

リフォームに先立ち、まず当塾の学生講師でトレーラーハウスの設計にも携わった早稲田大学・建築科の松尾くんにキッチンの設計を改めて依頼すると彼は気持ち良く快諾をしてくれたため、同時にLIXILの職業訓練校の先生を務めつつ当団体の賛助会員としていつも協力してくださる北島先生に工事を依頼したところ応じてくれたためリフォームを進めることにしたのだが、これはそもそも9月からスタートした話である。

✅遠隔監視システムへの切り替えの中で感じた切なさ

今日明日にも緊急事態宣言が出されると言われる中で数ヶ月を費やし完成した素晴らしい出来のキッチンを見つめつつ、この切ない想いをふと書き留めたくなったのは、自習室の管理を遠隔監視で済ますことが出来るよう調整をした、今月5日のことだ。

本来なら既に料理に関するイベントを子ども達と進めていたであろうことを思えばかなり寂しい話ではあるが、着火の確認をすませた新品のビルトインコンロの元栓を閉めながら、松尾and北島先生への感謝と木材提供を即決してくださったジャパン建材㈱の小川社長、そしてリフォームを快諾してくれたマンションオーナー・堀野商事代表堀野さんのお気持ちを無駄にしないためにも、完成報告だけでも先に書くことにした。

正直、悔しい想いはある。でも後日必ずや、子ども達に素敵な料理イベントを届けようと心に誓うことが出来ただけでも、良しとするしかない。

臥薪嘗胆には慣れているはずだ。負けてたまるか。

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